
※本記事は筆者の実体験に基づく交渉の記録です。制度や相場は地域・時期・物件により異なります。
引っ越しはとにかくお金がかかるイベントです。先日、自分で交渉して初期費用を大きく抑えられたので、その方法を実体験ベースでまとめます。
結論から言うと、業者費用も入居時の初期費用も、交渉と工夫でかなり下げられます。 今回、私は初期費用をひと月の家賃相当分も節約することができました。
引っ越し費用は「業者費用」と「初期費用」に分かれる
引っ越しでかかるお金は、大きく2つです。
ひとつは引っ越し業者に払う運搬費用。
もうひとつは、新居に入るための初期費用(敷金・礼金・仲介手数料など)です。
それぞれ、費用の削減方法が違います。
業者費用は「時期」で数倍変わる
引っ越し業者の料金は、繁忙期と閑散期で大きく変わります。
繁忙期(2〜4月)は、単身でも20万円を超えることがあります。一方、閑散期に動けば、同じ単身の引っ越しでも5万円未満に収まったというのが私の体感です。
進学・就職・転勤が重なる春を避けられるなら、それだけで数万円単位で変わります。時期を選べる引っ越しなら、ここが一番効きます。
複数社から相見積もりを取り、他社の見積もりを見せて交渉するのも定番です。
初期費用を抑える4つの交渉
ここからが本題です。
入居時の初期費用は、家賃を数ヶ月分先払いするような形になるため、まとまったお金が必要になります。
ここは工夫のしどころで、以下の4つが有効でした。
1. 複数の見積もりを比較する
同じ物件でも、窓口の不動産会社によって諸費用が変わることがあります。
まず比較して、相場感を掴みます。
2. 他社検討を伝えて交渉する
「他でも検討している」と伝えると、仲介手数料などを下げてもらえることがあります。特に効くのが、次の仲介手数料です。
3. 仲介手数料は下げられる余地がある
ここは仕組みを知っておくと交渉しやすくなります。
賃貸の仲介手数料には、法律(宅建業法)で上限が決まっています。不動産会社が受け取れる仲介手数料の合計は、家賃1ヶ月分+消費税が上限です。
ポイントは、仲介業者は、この手数料を貸主と借主の両方から受け取れるという点です。
借主の負担が0円の場合、貸主が1ヶ月分を支払っているケースが多く、これは空室を埋めたい大家さんの戦略として、長期空室や閑散期によく見られます。
つまり、不動産会社は借主から取らなくても、貸主側から報酬を得られる構造があるということです。だからこそ、借主の仲介手数料は、交渉やゼロ円物件の選択で下げられる余地があるわけです。
ただし注意点として、借主に1ヶ月分を請求できるのは借主の同意があった場合で、同意していないのに請求されたら拒否する権利があります。
一方、いったん同意すると支払い義務が生じるため、契約書の内容はよく確認してください。
「必ず0円になる」わけではなく、あくまで物件と交渉次第です。
4. 不要なオプションを外す
契約時に、清掃費とは別に「◯◯コーティング」「害虫駆除」、ひどい場合は「米代」のような謎の項目が乗っていることがあります。
これらの多くは任意で、外せる場合があります。
害虫駆除などは、極端に古い物件でなければ不要なことも多いので、内容を確認して、必要ないものは外せないか聞いてみる価値があります。
オーナーへの交渉(礼金・フリーレント)
上記の交渉項目とは別に、不動産会社を通じて、オーナーに直接交渉できるものもあります。
入居時、家賃そのものの値下げは非常に難しいですが、礼金は下げてもらえることがよくあります。また、フリーレント(最初の1ヶ月分の家賃を無料にしてもらう)も選択肢です。
フリーレントは、貸主にとっても「1ヶ月ぶんの家賃は減るが、確実に入居が決まる」ため、空室リスクを考えると応じてもらいやすい面があります。
このほか、24時間サポートや火災保険を自分で選べないかなど、交渉できる項目は意外と多いです。
交渉しやすい地域・しにくい地域
体感として、大学の近くは強気の価格設定になっている印象があります。学生が価格交渉をせず言い値で入ることが多いためか、諸費用が高めのことがあります。
社会人であれば、学生街よりファミリー層が住む地域のほうが、条件を抑えやすいかもしれません。物件を探す地域を少しずらすだけで、条件が大きく変わることがあります。
まとめ
まとめです。
引っ越し費用は、以下の組み合わせで大きく下げられます。
①業者費用は閑散期を狙う。
②初期費用は、仲介手数料・オプション・礼金・フリーレントを一つずつ交渉する。
「初期費用は言い値で払うもの」と思い込まず、半額くらいまで下げるつもりで交渉すると、結果が変わってきます。
ダメ元でも聞いてみる価値は十分にあります。
引越し・転居は、業者の運搬費用(かなり高い)に加えて、部屋の契約や家具家電の買い替えなど、非常にお金がかかるイベントです。
転勤であれば会社が負担してくれることもありますが、個人だと自費負担になります。
引っ越し業者の見積もりは多くの人がとると思いますが、初期費用の交渉までは行っていない人が多いのが現状です。
少しの意識を変えるだけで、大きな金額が節約できることもありますので、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
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